ルノンさんがやってきた ヤァ! ヤァ! ヤァ!

今回は緊急企画です。

実は、今月始めにルノンさんが1000クラスと量産品のカタログを新しく発売しまして、コラムの取材をさせていただきたいと申しいれましたところ、快く快諾いただき、わざわざ相模原の北里まで営業のMさんにご足労いただきました。




で、


新しいカタログですが、


コンセプトは『和モダン』古風な中にも現代的な色使いやデザインを!




特に巻頭の『クラフトライン』シリーズですね。


ビニールクロスなんですが、和紙や織物のリアルな風合いに斬新な色使いが新鮮です。。


国産メーカー各社『和モダン』それぞれに意識されてるみたいで、東京五輪のホテルや施設関連の需要を見据えているようです。クールジャパンですね。


で、


ルノンさんが以前から押している『空気を洗う壁紙』ですが…、


自分の中で誤解していた部分がありまして(^.^;


材料の通気性で消臭していると思っていたんです。


で、通気する材料って変色のリスクが高いんですよね。




これは今日確定申告に行った青色申告会の事務所に貼ってあった布壁紙です(^.^;


一昔前に流行ったオレフィンとか珪藻土壁紙、和紙クロスなど、通気性の高い壁紙はこういうリスクが潜んでいます。


早ければ5年くらいで変色した例もあるんです。


で、そうならないために下地に手をかけます。


最低でもシーラー処理。できれば下貼り施工。最上級は袋掛け(袋貼り)施工です。


小金井にある「江戸東京たてもの園」には、江戸期から明治大正期の古い建築が移築されていますが、袋貼り施工で貼った洋紙や布壁紙は年月の風合いこそでていますが、こんな変色はしていません。



あ、


いつもの癖で脇道に脱線事故です(^.^;




で、


能書きをざっくりと要約すると、


ルノンさんの親会社「スミノエ」さんが開発した薬剤との化学反応によって空気中の悪臭を分解消臭する!


とのことで、通気性とは関係なく変色も大丈夫とのことです。


しかし…、


親方「ホンマかいな…?」


ルノン「実験しましょう!」





手前の2枚が『空気を洗う壁紙』蓋付きのからビン2個。そしてなんと左上の容器には『アンモニア』!


両方のビンにアンモニアの気化したニオイ物質を注入して片方に空気を洗う壁紙を入れて10分くらい放置します。




ヒロさん「くさっ! リンちゃんのオシッコのニオイだ!」


ルノン「ではもう一つをどうぞ!」




ヒロさん「あれ~! なんにもニオイしない!」


というわけで、実験も大成功。トイレや病院関係には大評判みたいで、今度泉内装自宅でも試してみようかと思います。



で、取材は大いに盛り上がり、職人目線からの質問や要望なんかもここぞとばかりに聞いてもらって、あっという間の2時間強、有意義な時間でした。



メーカーさんの商品に対する想いはしっかりと受け止めました。


が、その想いを具現化する側の職人の環境が今、危機に瀕しているんです!


一職人の分際で微力ではありますが、お互いが業界の未来のために出来得ることをこれからも考えていきましょう!



と、いうことで…、 相模原でクロスの貼替えの際は『業界の未来を憂う』 泉内装 でお願いします(^.^;


次回は…、


そうですね~、一旦材料から離れて「糊の話し」でおつき合い下さい。