シーラーといえば塗装屋さんですね。
で、塗装屋さんに言わせれば…、
「シーラーもプライマーも一緒だよ!」
ってことになります。
要は下地と仕上げ剤の接着の強化のために塗るものです。
壁紙の場合も同じ接着の強化なんですが、下地の性質によって使い分け、呼び分けがされています。
まずプライマーですが、“非吸水性”の下地に対して使われます。
金属(ステンレスのパーテーション等)ペンキ下地、クロスの上貼りなんかですね。
で、クロス用のプライマーっていうのは売ってないんです。使うのは「エチレン酢ビボンド」です。
原液だと硬くて塗りにくいんで適量の水で薄めてあげます。
「糊にボンド足せば一緒だろ?」
そんな声が聞こえてきますが…、
違います!
下地に塗ったボンドの表面には顯微鏡大の無数の穴があって、その穴に糊の粒子が食いつくんです。
(イメージ画像です。)
上の図を見ればその違いが一目了然ですね(^.^;
“塗って乾かす”
これ大事です。
で、シーラーですが…、
こっちは吸いすぎる下地、ケイカル、ベニア下地なんかに使います。
「シーラーとはザルだ!」
とはWBの市川部長の名言ですね。
吸いすぎる下地に対してザル、あるいはネットをかけて吸水率を調整してあげるわけです。
そして、シーラーは下地によって商品によって希釈率が変わりますから注意が必要です。
サービスのつもりで原液で塗りたくってもザルの目が詰まって非吸水下地になって逆効果になったりします。
で、
先週のパテのドライアウトなんですが、
石膏ボードの切り口は“吸いすぎる下地”なんです。
で、パテをそのままうっても硬化時間前に水分だけ持っていかれて強度が低下する“ドライアウト”を起こすわけです。
で、
白目地にはシーラーです。
「え~、めんどくさい~!」
あ~そうでしょうとも。
シーラーといえばこんなイメージですよね?
これはめんどくさいですよ。洗うのも大変だし。
で、道具の革新です。
キョクトウさんの商品ですが名前の通り糊を入れて使うものです。
中にストローを刺してシーラーを入れれば白目地専用シーラーヌリーに大変身!
チュッと押せば出るので天井とかもサクサク塗れます。
あ~、今回も企業秘密を暴露してしまった(;_;)
というわけで、相模原でクロスの貼替えの際は、道具の革新に余念がない泉内装でお願いします。