まだセミが鳴いてますね(^.^;
早く涼しくなってほしいです。
で、
今回はクロス屋さんが普段使っているカッターの刃の話しです。
腰袋の中には使う用途別に3本のカッターが入ってます。
ジョイント用、切りつけ用、粗切り用の3本です。
これがジョイント用に使っているカッターの刃です。
0.2厚とは刃の厚みのことで普通のカッターの刃より薄いです。
ジョイント用なんで切り口がシャープに切れるように薄いものを使います。
そのかわり薄いとペラペラなんで厚みのある定規を使わないと刃の垂直をキープしにくいんです。薄い木製の定規とかだと刃で定規を食ってしまったり内に走って怪我をしたりします。
「中」というのは刃の幅のことですね。
やはり幅がある程度ないと垂直キープしずらくなります。
で、材料によっては切れすぎて下敷きテープごと切れちゃうときがあるので、そんなときは少し切れ味をおさえたこっちのシルバーを使います。
これは枠周りなんかの切りつけと粗切りに使います。
皆さんが事務用、家庭用で使うのはこの幅のサイズだと思います。
で、
おそらく一般的に売られているカッターにセットされているのはこの「替刃小シルバー(白刃)」と思います。
なぜかといえばこの刃が一番切れ味が長持ちするんですね。
職人言葉的に言えば「長切れする」わけです。
が、
職人から見たイメージでは「切れ味悪い」「素人用」「使えない」というかんじなんです。
自分もそう思ってました。
が、
ある時師匠に言われました。
「白刃は先生なんだよ。」
!?
どういうことかというと、白刃は正しい使い方を知らないと切れないし長切れもしてくれません。
前回の刃物の話でも紹介しましたが、「刃物は寝かせて切る」
そして糊が刃についたりすれば長切れしない、そのためには定規も地ベラもきれいな状態をキープする。
刃に糊がついた場合よく拭いてCRC556をシュッとしてあげると切れ味が復活するんです。この刃物と油の関係性もすごく重要なんです。
で、一週間この白刃だけで頑張った事があるんですが、一日一回も刃を折らなかったこともあります。
そして元の黒刃に戻ったときにはその前の自分とはまるで違う自分になっていました。
刃を折る回数が格段に減っていたんです。
それまでいかに間違った使い方をしていたということなんですね。
切れ味をコントロールして切りすぎないということもこの白刃先生からおそわりました。
今でも白刃を使うときもあります。タイル周りやモルタル周りやガタガタなペンキ枠周りのリフォーム現場では白刃が威力を発揮します。
で…、
ここまでご紹介した刃は全部「OLFA」さんの刃でしたが…、
因みに、コレ日本人のご兄弟が発明したらしいです。
ネーミングも「折る刃」からとか(^.^;
じつは、一年ほど前から交流が始まった埼玉の秋元くんがかわった刃を使っていまして、ドレドレと使わせてもらったところ切れ味抜群!
で、その刃は0.2厚で自分の好みではなかったので0.38を取り寄せたところ…、
衝撃を受けました。
「黒刃の切れ味」に「白刃の長切れ」!!!
これ、ホームセンターでもお目にかかれない「NT」というメーカーの替刃なんです。
ご興味ある方はぜひ使ってみて下さい。
当社では切りつけ用はこれに切り替えました。
というわけで、相模原でクロスの貼替えの際は切れ味にコダワル泉内装でお願いします。