日本人ほど刃物の切れ味にこだわる人種はいないですよね。
「切れ味」という言葉どおりお魚なんかは切り方一つで見た目だけでなく味まで変わってきます。
で、
我ら職人も日常的に刃物を使いますから、「切る」という行為を考察したいとおもいます。
「切る」あるいは「断つ」ともいいますよね。
大昔の石包丁です。
滑らないように穴を開けて紐を通していたんですね。
こういう細部のディティールにこだわるところがすでに日本人らしいところですね(^^)
で、物質の分子を“摩擦”によって断つわけなんですが、
こんなふうに刃を立てていたら鶏肉とか切れませんよね。
刃の部分の接地面積が多いほど摩擦係数も増えるわけです。
で、
普段我らが使うカッターですが、
こんなんです。
普通ですね(^.^;
みなさんも普通に使うやつです。
で、
紙とか切ることがあると思うんですが、
なるべく刃を寝かせて切って見て下さい。
定規を当てるのは真っ直ぐに切るためと刃を垂直に立てて引くためでもあります。
で、
物差しの目盛りが書いてある方はたいがい薄くなっていて、刃の垂直が出にくいのと物差し側に刃が食い込んだり、下手をすると刃が滑って抑えた方の手を切ったりして危ないので反対側の少しでも厚みのある方を使いましょう。
プロの中にもカッターの使い方ができていない人が結構いるんです。
そんな人には「濡れたティッシュ」を切る練習を勧めてます。
簡単ですからみなさんもやってみて下さい。
ティッシュを一枚とって霧吹きでシュシュっと濡らします。
で、定規でぐっと抑えてカッターで切ります。
正しい使い方じゃないと切れないんです。
「一発で切れた、簡単じゃん!」
と、いう人は泉内装で即戦力として採用いたしますので、ご連絡下さい(^^)
というわけで、相模原でクロスの貼替えの際は「濡れたティッシュ」が切れる泉内装でお願いします。