確か一昨年の冬にボクサーパンツを買ったはずなんですが、行方不明になってます。
色も柄も憶えてなくて、この時期お風呂上りにはドキドキしてます。
そんなつまらんドキドキとはちょっと違うドキドキなお話しです。
今月初め、泉内装はとある新築建売現場で大工さんのめちゃくちゃな下地と闘いながらクロスを貼っていました。
建売現場がどんだけ酷いかは、いずれ近々レポートしたいと思ってますが、
夕方に知らない番号から着信があり、出ると女性の声で、
「ホームページを見てお電話さしあげたんですけど。」
『っ!』
仕事の依頼でした!
心臓が飛び出すほどのドキドキでした。
先月末に一念発起、実労75時間、2週間すったもんだ紆余曲折、関連本4冊購入し、難産の末ホームページを開設したばかりなのに! ホームページ第一号のお客様!
受け答えにだいぶワタワタしながら現調の約束をとりつけて後日鎌倉のKさん宅まで行きました。ちなみに、うちの近くに圏央道の愛川相模原インターが出来たお蔭で、海まで出るのにだいぶ楽になりましたね。鎌倉まで1時間くらいですよ!
若い設計士さんのご自宅リフォームで普段は自然素材の塗り壁を手掛けていて、今回は天井に『土佐和紙』を貼りたくて職人を探して泉内装のホームページに辿りついたとのことでした。
「役物きたーーーー!!」と握り拳を挙げましたが、結局引っ越しが早まって工期の問題だったり予算の問題だったりで量産ビニールクロスに変更。だからって手を抜く泉内装でありません。
で、
古いお宅なので剥がしてみたら案の定下地がかなり荒れていました。パテ上はほとんど接着不良。なのでパテ上の裏紙は濡らして全部めくっておきます。普通は剥がしてちょこちょこパテしてそのまま貼る流れがほとんどなんです。で、貼り替えで下地が悪いからこんなもんです…と。賃貸系の厚手の材料だとこのまま貼る時もありますが、今回お選びいただいたのが量産でも下地を拾いやすいシビアな材料だったので、
師匠直伝の魔法のパテを打ちます。これが強度と接着を保証するおまじないになります。普通はパテ上を避けてジョイントするんですが、なんせ接着するパテですからあえてジョイントをパテ上にのせていきます。ジョイントベタの吸水率が高いので早く止まり初期の目隙防止にもなるわけです。
完成! これでやっと「10年持ちます!」と言えます。(あ、雨漏り早めに直してくださいね、Kさん。)
今回の貼り替えの数量は、普通の職人で2人工、早い人だと無茶して1日で剥がして貼って帰る量だと思います。泉内装は2人で一日半、3人工。スピードは遅いし、もっと安く出来るところもあるかもしれませんが、内容では格安だと思います。
で、無事に仕事が完了するまで、この嬉しい出会いを発表できませんでした。
ブログに書きたくてうずうずしてました。今日無事に終わって、Kさんにも快くブログ掲載のご了承をいただきまして、お風呂上りにこのブログを書いてますが、こころなしお尻に汗が…。