夏場のマンションの廊下周りの貼替えで、暑いから玄関ドアを開け放して反対側のリビングの窓も開けておくと高層階ほど風通しが良くて気持ちがいいんですが…、
ジョイントは目隙きします(;_;)
どういうことかというと、貼った直後にジョイント部分に直接風が当たることによって、急激に温度、湿度が変化するとクロスも急激に乾燥して急激に縮むんです。材料が下地に接着する前に縮むんですね。
なので、夏場は貼り替えた日はお客さんにエアコンの使用を我慢してもらうか、施工時からエアコンをつけておいてもらうかしています。
で…、
実はここのところに目隙きを防ぐヒントが隠されているんです。
キーワードは「乾燥タイミング」です(^^)
たまにペンキを塗った下地に壁紙を貼りたいというご依頼があるんですが、そのまま貼るだけでは長持ちしないので下地処理をします。
具体的には壁装用のボンドを下地の表面に塗って、そのボンドの表面のミクロ大の無数の穴に糊の成分を食いつかせて接着させるんです。
(あくまでもイメージです(^.^;)
が…、
なんせボンドのなんで乾きが悪い。言い換えれば接着が遅い!
で、やはり接着する前に材料が縮んで目隙きします。
そこで一手間かけます。
ジョイント部分だけ幅広の和紙かパテをうって吸水率を上げてあげます。ジョイントだけ先に接着してしまう作戦です。
これ『伝統と歴史』のある経師の世界の発想なんです。
ふすまを貼る時は周りと中の糊の濃さを変えて周りを先に接着させるんです。
おや?
「ふすまやペンキ下地じゃ確かにそうだろうけど、普通のクロス施工には関係ないだろ?」
そんな声が聞こえてきますが…、
でも、カンが良い人には「乾燥タイミング」の反対側の世界がもう見えてますよね(^^)
すいません。しばし一般の方は置き去りにしてジョイントの話しは次回も続きます(^.^;
というわけで、相模原でクロスの貼替えの際は「ジョイント、ジョイント」ウルサイ泉内装でお願いします(^.^;