壁紙のつなぎ目ですね。
輸入壁紙だと有効幅は53cmとか78cmとかなんですが、国産のビニールクロスのほとんどが92cmです。
このクロスのつなぎ目をいかに目立たなくおさめるかにクロス職人は魂をこめるわけです。
これが難しいんです。
何故か!
糊の水分で伸縮するからなんです。
たとえば、糊をつける前が92cmの材料が糊をつけると92.5cm~93.5cmに幅が伸びるんです。
この92.5cm~93.5cmという1cmの差がクセモノなんです。
表面のビニール層の素材や厚み、凹凸の形状によって伸び率が変わってきます。
で、伸びる材料ほど激しく縮みます。
貼った時にピッタリと隙間なくおさまっていても糊が乾燥する過程でクロスが縮んで目隙きをするわけですね。
というのがビニールクロスのジョイントの目隙きのメカニズムなわけです。
ですから、職人は材料を見極めて伸縮率を意識しながら目隙きしないように施工するわけです。
が…、
実は材料の見極めだけで目隙きが防げるわけではないのです。
次回からその目隙きを防ぐ方法論についてお話していきたいと思います。
というわけで、相模原でクロスの貼替えの際は「目隙き防止」を語る泉内装でお願いします。